ペットが毎日を元気に過ごすためには、飼い主様と病院の連携が必要です。当院では飼い主様と対等な協力関係を築けるよう、日々話しやすい雰囲気づくりをしております。また診療においては、分かりやすい説明を心掛けております。治療やケアを行うことにより、どのような回復が見られるのか・どのようなことに注意しなければならないのかなど、飼い主様のご不安を解消できるようサポートいたします。
診療方針と動物医療に於ける考え方
動物病院は小児(乳幼児)科
物言えぬ動物は乳幼児と同様です。動物は体の不調を言葉で我々に訴えてくれません。
動物病院は人の病院に例えると小児(乳幼児)科です。要するに保護者である飼い主さんから、その子の状態を出来るだけ正確にお聞きすることが正しい診断と治療につながります。【問診:正確な診断をするには最も重要です。体調の変化に気付いた時はその都度「いつからどんな具合なのか」をメモ書きする等して置いて下さい】トラブルが大きくならない内に、飼い主さんが動物の異常をいかに早く気付いてあげられるかということが大切です。
その為には日頃の元気さ・行動・食欲・飲水欲の変化、散歩や運動時の様子と排泄状態の観察や定期的な体重測定、適切な食事の内容や与え方・日常の身体ケアー・病気とその予防等に関する知識や定期的健康チェック等が必要です。
特に初診時には時間の許す限りこれらについて説明し、各種パンフレットをお渡ししますので疑問点や質問があれば、遠慮なくこちらに聞いて貰い、できれば飼い主さんには家庭での当院看護スタッフになって頂ければ幸いです。動物が一日でも長く元気でいられるように、病院と飼い主が対等でより良い協力関係を保つことが大切だと考えています。
伝染病の蔓延防止と院内感染防止
□ワクチン接種等の感染症予防方法についての情報提供と適切なアドバイスをします。
□健康管理についてのアドバイスをします。(健康体には、かなりの免疫力が備わります)
□受付等での問診により、感染症の疑いがある動物を早期にチェックします。
□院内感染防止の為に第2診察室と隔離入院室を設置。(感染症は予約診療/適宜時間外)
□院内の消毒、各動物毎の診察台やケージ等の消毒を実施しています。欧米に比べ日本ではまだまだ伝染病の発生が多くあります。これを防ぐための最も有効な手段は、日頃の健康管理とワクチン接種やフィラリア症に対する予防薬投与です。予防に優る治療はありません。予防可能な病気は出来る限り予防してあげて下さい。
インフォームド・コンセント
正確な問診と身体検査(視診、触診、聴診、体温測定等)、場合によっては持参して頂いた便や尿等の外観情報で殆どの病気は診断がつき治療可能ですが、血液、尿、便等の検査やレントゲン、エコー、心電図等の検査や点滴等の内科療法や開腹等の外科療法が必要となる場合は、診療に長い時間を要したり、応分の診療費が必要になります。
又当院の設備や器材では診断治療が不可能な場合や現代獣医学では治療出来ない病気もあります。
診断所見や治療法と予後について説明し、飼い主さんのお考えをよくお聞きした上で進めていきますが、緊急に救命処置が必要な場合や繁忙時等では事後説明になる事がありますのでご容赦下さい。
検査や治療の内容や費用についてのお尋ねは、随時出来る限りお受け致しますので、ご遠慮なくご質問下さい。
動物にも人と同じ様な病気があり、まだまだ不充分とはいえ、人とほぼ同じ様な医療が提供出来るようになってきておりますが、人と同じ医療を行う事が、その動物と飼い主さんにとって良い事なのかどうかを常に考え、飼い主さんと相談しながら、その動物の状態に応じたより良い医療やケアーを心がけ実践します。